Message from the Representative Director
再生医療——この言葉が日常的に耳に入るようになった今、その「実像」と「理想」の間には、まだ大きな隔たりがあると私たちは感じています。
華やかに見える言葉の裏側には、制度的な複雑さ、臨床的な難しさ、そして社会的な誤解が存在し、現場の医師や関係者が戸惑いながら対応しているのが実情です。
私はこれまで、愛知県名古屋市にて「ヒメクリニック」の運営に携わり、再生医療を日々の診療に取り入れてきました。
その中で強く感じたのは、制度・現場・社会をつなぐ“橋渡し”の必要性です。
法制度に則りながらも現場で機能する形に落とし込むには、実際に手を動かし、汗をかきながら試行錯誤するプロセスが欠かせません。
そこで私たちは、ヒメクリニックを**パイロットケース（実証モデル）**として、現場での実践を積み重ねながら、
再生医療の適正導入、情報発信、教育支援、そして衛生資材の供給といった多角的な取り組みを通じて、
一般社団法人再生医療ネットワーク（RMNW）という形にその経験と知見を結実させました。
RMNWは、特定の企業利益や思想に偏ることなく、
現場の“リアル”を知る者たちが、社会に対して中立で誠実な情報と仕組みを提供するネットワークです。
「正しく伝え、正しく届ける」
それが、私たちの使命です。
一人でも多くの人が、信頼できる再生医療と出会えるように。
これからも、実践に根ざした活動を大切にしながら、再生医療の未来を丁寧に育ててまいります。
今後とも、あたたかいご支援とご理解を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
一般社団法人再生医療ネットワーク
代表理事 松原 充久