Web版を使用する場合は、google Chrome を使う事が推奨されています
初期画面

新規作成を選び、企画書、論文の入力に進みます
論文は、PDF、テキストのほか、Webページの URL から指定できます

一つではなく複数のソースを入力する事ができます

読み込まれたソースは即座に解析され概要が表示されます。
何を中心にまとめる、結果を明確に、「キーワード」を主題に、など入力してどのような結果が欲しいのか入力します
※何も入力しなくても音声の生成は可能です

スタジオを選んで音声を生成します (5分程度で作られます)

再生ボタンで、生成された音声が再生されます
再生のタイムライン右にある、縦3つの点を押すと、ダウンロードする事ができます
研究論文やレポートを文字で読む時間がないとき、AIによる音声解説を活用すれば効率的に内容を把握できます。Googleが提供するAIノートツールNotebookLMには、アップロードした文献をポッドキャスト番組のような対話音声で要約してくれる機能(「音声概要」)がありますnote.com。この機能を使えば、長文の論文でも移動中や作業中に耳で内容をインプット可能ですnote.com。本マニュアルでは、NotebookLMを使ってPDF論文やWeb記事・テキストを音声に変換し、研究者が長文の学術コンテンツを聴いて理解するための手順を、図解付きでステップバイステップで解説します。
NotebookLMの概要と準備
NotebookLM(ノートブックLM)は、ユーザーが追加した資料を元にAIと対話したり要約を生成したりできるGoogleの実験的AIノートブックですsmooz.cloud。2024年から日本語対応し、2025年4月に追加された「音声概要 (Audio Overview)」機能では50以上の言語で資料内容の音声解説が可能になりましたnote.comphilipptarohiltl.com。この音声概要は単なる機械的な読み上げではなく、2人のAIホストが対話形式で資料の内容をわかりやすく説明してくれる点が特徴ですnote.com。一方的な朗読より理解しやすく、トピック間の関連づけや要点の強調も行われるため、複雑な内容でも頭に入りやすいメリットがありますnote.com。
利用前の準備: NotebookLMは現在ウェブブラウザで提供されています。快適に使うにはPC上の最新のChromeまたはEdgeなどを利用してください(スマートフォンからも利用可能ですが、PCでの操作が推奨されていますnote.com)。また、Googleアカウントでのログインが必要です(※2025年7月時点では個人のGoogleアカウントのみ対応で、教育/企業向けWorkspaceアカウントでは利用できませんnote.comnote.com)。事前に音声化したいPDF論文や記事URLなどの資料も用意しておきましょう。PDFの場合はテキストが認識可能なもの(文字データを含むもの)を用意すると精度が高まります(スキャン画像だけのPDFは適切に要約できない可能性があります)。資料内の見出しや章立てが明確だとAIが構造を把握しやすく、要点を捉えた要約が生成されやすくなりますpdfgear.compdfgear.com。
以下、NotebookLMによる論文の音声化手順を説明します。
ステップ1: NotebookLMに論文をアップロードする
まずNotebookLMの公式サイト(notebooklm.google.com)にアクセスし、Googleアカウントでログインしますnote.com。ログイン後、新しいノートブックを作成しましょう。 NotebookLMのホーム画面。「作成 (Create)」ボタンから新規ノートブックを作成しますpdfgear.com ノートブックには任意の名前を付けられます(例:「論文タイトル_音声要約」など)。
次に、そのノートブックに資料を追加します。画面上で「Add sources(ソースを追加)」ボタンをクリックし、音声化したいPDFファイルやテキスト、ウェブページのURLをアップロードしますnote.com。ドラッグ&ドロップでファイルを投入することも可能です。 NotebookLMの「ソースを追加」画面。PDFやテキスト、URLなどを追加できるphilipptarohiltl.com 複数の関連資料をまとめて追加することもできます(1ノートブックあたり最大50件のソースを登録可能note.com)。例えば、同じテーマの複数論文を一緒に入れておくと、AIが内容を横断的に分析し統合的な音声解説を生成してくれますnote.comnote.com。資料のアップロードが完了したら、NotebookLMがそれらの内容を解析し、要約準備が整います。
💡ヒント: YouTube動画のURLをソースに追加すると自動で文字起こしして要約に含めることもできますnote.com(公開後間もない動画は読み込みエラーになる場合がありますsmooz.cloud)。しかし学術論文の場合はPDFやテキストの方が確実です。
ステップ2: 音声概要機能を選択し要約をカスタマイズする
資料を追加したノートブックを開いたら、NotebookLMの画面右側にある**「Studio」パネル**(または「Notebook Guide」パネル)に注目します。その中に**「Audio Overview(音声概要)」という項目が表示されているはずですnote.com。これが音声要約を生成するためのメニューです。まずこの「Audio Overview」を選択し、「Generate Overview(生成)」ボタン**をクリックしましょうnote.com。 NotebookLMの音声概要生成画面。右側パネルで「音声概要」を選択し「生成」ボタンを押すphilipptarohiltl.com
必要に応じて、生成前に**「Customize(カスタマイズ)」オプションでAIへの指示を設定できますnote.com。例えば「この論文の結論に焦点を当てて解説して」や「穏やかな教授のような口調で話して」など、要約の内容や語り口調のリクエストを入力できますnote.com。特に専門的な論文では、「○○の章を詳しく説明して**」と指示すれば、その部分を重視した要約になる可能性があります。また、音声の言語設定もここで変更可能です。通常、NotebookLMはユーザーの言語環境に合わせて自動的に日本語音声を生成しますが、念のため設定画面で言語を「Japanese」に指定することもできますnote.com(※日本語音声は2025年現在ベータ版で提供されていますnote.com)。
💡カスタマイズの活用: たとえば「この論文の背景知識も簡単に説明して」と追加指示すれば、AIホストが前提知識にも触れてくれるかもしれません。ただし指示を詳細にしすぎると要約が長くなり過ぎたり、逆に偏った内容になる可能性があります。適度に活用しましょう。
ステップ3: AIによる音声要約の生成・再生
「生成」ボタンをクリックすると、NotebookLMがアップロードした資料にもとづき音声による概要解説の作成を開始します。処理時間は資料の量やAIの負荷状況によって数秒~数分と様々ですが、例として約200ページのPDFで5分ほど要しましたpdfgear.com。通常の学術論文(10~30ページ程度)であれば1~2分程度で音声が生成されることが多い印象です。生成が完了すると、画面右側に音声プレーヤーが表示され、AIが作成した対話形式の解説音声を再生できるようになりますnote.com。
生成された音声概要では、AIの男性・女性ホスト2名が対話形式で論文の内容を噛み砕いて語り合いますnote.com。たとえば一方が研究の目的を問いかけ、もう一方が回答するといった形で進行し、重要なポイントや論文内のセクション間の関連性を指摘しながら解説してくれますnote.com。これは単調な全文読み上げとは異なり、ラジオ番組の対談を聞いているような感覚で内容を理解できるため、学術的に難解な内容でも頭に入りやすくなる利点がありますnote.comstaffing.archetyp.jp。
まずは再生ボタンを押して音声を聴いてみましょう。画面上のプレーヤーで途中停止・再生や音量調整、再生速度の変更も可能ですpdfgear.compdfgear.com。内容を聴きながら、要約が論文の重要部分を捉えているか確認してください。もし生成された音声の内容が期待と違う場合は、「Regenerate(再生成)」ボタンを押すことで別バージョンの音声を作り直すこともできますnote.com。再生成するたびに説明の仕方や強調点が少し変わることがあり、より分かりやすい切り口になる場合もありますnote.com。
💡音声要約の長さ: 現在NotebookLMが生成する音声概要は概ね5~10分程度の長さに収まる傾向がありますphilipptarohiltl.com。論文全文を細部まで読み上げるのではなく、主要な主張や結論、面白い点にフォーカスしたエッセンス中心の要約になっているためです。そのため詳細な数値データや細かい実験手法などは音声内で省略されることがあります。重要な細部まで把握したい場合は、音声を入口として概要を掴んだ後、原文の該当箇所を読むことをおすすめします。またAIによる要約ゆえに解釈ミスや事実誤認(いわゆるハルシネーション)が混入する可能性もゼロではありませんnote.com。学術利用では、最終的な結論や数値は必ず原文を参照して検証する習慣を持ちましょう。
ステップ4: 音声ファイルのエクスポートと活用
音声概要をひと通り聴き終えたら、その音声ファイルを保存したり共有したりすることができます。NotebookLMの音声プレーヤーには共有(Share)ボタンやその他のオプションメニューがあり、そこから以下の操作が可能です。
- 共有リンクの発行: 「Share」をクリックすると、生成された音声にアクセスできる公開リンク(URL)を取得できますnote.com。このリンクを他の人に送れば、誰でもブラウザ上であなたの音声解説を再生できます(リンクを知っている人のみアクセス可能)。ただしこのリンクにアクセス制限は無く機密情報も含めて公開状態になるので、論文が未公開のドラフトなど機密性の高い場合は共有しないよう注意してくださいnote.com。
- 音声ファイルのダウンロード: オプションメニューから**「Download(ダウンロード)」を選ぶと、音声ファイルを直接PCに保存できますnote.com。ファイル形式は通常MP3形式**で出力されますnote.comnote.com(一部環境ではWAV形式になる可能性があります)。MP3であればそのままスマートフォンに入れてオフラインで聴いたり、他の音声プレーヤーアプリで再生したりできます。WAVの場合はファイルサイズが大きいので、必要に応じてPC上でMP3やM4Aに変換すると良いでしょうphilipptarohiltl.com。
NotebookLMで生成された音声概要。再生バーや共有ボタン、メニューからダウンロード等が可能i0.wp.comphilipptarohiltl.com
- 再生設定の調整: プレーヤーのメニューから再生速度を変更することもできますpdfgear.com。例えば1.5倍速で聴けば短時間で概要を掴むことができ、逆に0.75倍速に落としてじっくり聴き取ることも可能です。自分の理解しやすい速度に調整してみてください。
ダウンロードした音声ファイルは、自分専用の学習用ポッドキャストとして活用できます。スマホに入れて通勤・通学中に聴いたり、家事の合間に流し聞きしたり、好きなときに再生できます。また、研究仲間と知見を共有したい場合は前述の共有リンクを送ったり、音声ファイルを研究グループのクラウドストレージにアップロードして展開する方法もありますphilipptarohiltl.com。さらに、NotebookLMの音声出力をそのままポッドキャスト番組の素材にすることも考えられますphilipptarohiltl.com。例えば自分の研究紹介ポッドキャストを作る際に、論文をNotebookLMに解説させた音声を下敷きに、自分の肉声で言い直して録音し直すといった使い方も可能ですphilipptarohiltl.com。アイデア次第で音声コンテンツ制作のアシスタントとしても役立つでしょう。
💡無料プランの制限: NotebookLMは基本機能を無料で試せますが、音声概要の生成回数は1つのノートブックにつき3件まで(無料版)という上限がありますnote.com。4本目以降の音声を作成したい場合は、新たにノートブックを分けて資料を追加し直すか、Google OneのAI拡張「NotebookLM Plus」に加入して上限を拡大する必要がありますnote.com。Plusプランでは1ノートブックで最大20件の音声概要が生成可能になるなどのメリットがありますnote.com。まずは無料枠で十分試し、必要に応じて検討すると良いでしょう。
補足: NotebookLM以外の音声読み上げツールの活用
NotebookLMの音声概要は論文の要点を対話形式で解説してくれるため、概要把握や俯瞰に非常に便利です。しかし場合によっては、論文全文を隅々まで音声で聴きたい場面もあるでしょう。そのようなときには、NotebookLM以外のテキスト読み上げ(TTS: Text-To-Speech)ツールを併用する方法もあります。
例えば、市販のテキスト読み上げサービスを使えば、論文本文をそのまま合成音声で読み上げて音声ファイル化できます。近年の高度なTTSサービスではイントネーションや抑揚まで考慮した人間らしい音声を生成可能でspeechify.com、聞き取りやすさが向上しています。著名な例としてSpeechifyなどのサービスは多言語に対応した自然な音声でジャーナル記事や学術論文を読み上げ、外出先でも聴取できるようにしてくれますspeechify.com。また、日本語特化の無料Webツール**「音読さん」も手軽です。音読さんは最大5000文字までのテキストを無料で音声合成でき、長文も分割しながら読み上げられますondoku3.com(有料プランでは月100万文字まで対応)。他にも、PC用の読み上げソフト(例: テキストークvidweb.co.jp)やChrome拡張機能のRead Aloud**noguchilabo.comなど、様々なTTS手段があります。
こうした汎用TTSツールを使えば論文全文を逐語的に耳で「読む」ことができます。ただし機械的な朗読になりがちなので、長時間だと集中力が続かないこともあるでしょう。一方、NotebookLMの音声概要は要点を絞ってくれる分短時間で効率よく理解できます。用途に応じて、NotebookLMの要約音声で概要を掴み、興味を持った部分はTTSで全文を聴くという併用も一案です。例えばまずNotebookLMで論文の概要(5分程度)を聞き、その後で「この章だけ詳しく知りたい」という部分はTTSで該当箇所を読み上げる、といった使い分けも可能です。
NotebookLMで注目部分に焦点を当てた音声要約生成の方法
NotebookLM音声概要カスタマイズガイド:特定部分に焦点を当てる方法
NotebookLM焦点の絞り方-2NotebookLMの音声概要機能では、論文などのテキストからAIによる対話形式の音声要約を生成できます。その際、生成前に「カスタマイズ」ボタンをクリックしてAIホストへの指示(プロンプト)を入力することで、要約内容の焦点や話し方を調整可能ですsupport.google.com。例えば、特定のトピックに焦点を当てたり、リスナーの専門知識レベルに合わせて解説の深さを変える、といった指定ができますsupport.google.com。以下では、学術論文の音声概要において特定の部分を強調するための指示方法をケース別に解説し、それぞれ日本語での入力例を示します。
特定のセクションを強調する方法
論文の「結果」「考察」「関連研究」など、特定のセクションに焦点を当てて音声概要を生成したい場合、カスタマイズ入力でそのセクションを明示して指示します。セクション名(章の見出しなど)が分かっている場合は、それを引用符で囲むかカッコ付きで指定すると効果的です。たとえば「結果」セクションに重点を置きたい場合は、「『結果』セクションの内容を重点的に解説してほしい」と指示します。実際の利用例として、企業ブログではカスタマイズ欄に「「VPC & Network Security」項目の内容を重点的に、且つ IT 初心者にもわかりやすい解説にして」と入力し、特定セクション(「VPC & Network Security」の項目)に絞った音声概要を生成していますblog.g-gen.co.jp。同様に論文でも、注目したいセクション名を指定することで、その部分にフォーカスした要約が得られます。
日本語入力例:
- 「論文の**『結果』セクション**に焦点を当てて音声概要を作成してください。」
- 「論文中の**「関連研究」**の章だけを詳しく説明してください。」
上記のように指示すると、指定したセクションの内容に議論の重点を置いた音声概要が生成されます。
キーワードに基づいて強調する方法
論文内の特定のキーワードやトピック(例:「強化学習」や「ケーススタディ」)に関連する部分を強調したい場合は、カスタマイズ欄にそのキーワードを含めて指示します。例えば「『〇〇』に関する内容を中心に話してほしい」のように入力すると、AIホストはその用語が出現する箇所や関連トピックに重点を置いて要約を行います。実際、NotebookLMの活用例では「セキュリティに関する側面を解説して」といった具体的な指示を与えることで、セキュリティ関連の内容に絞った解説を行わせることが可能ですblog.g-gen.co.jp。このように関心のあるキーワードを明示することで、該当する部分が音声概要の中でより詳しく取り上げられます。
日本語入力例:
- 「音声概要では、『強化学習』に関する部分を特に詳しく解説してください。」
- 「本文中で**『ケーススタディ』という用語**が出てくる箇所に重点を置いて話してください。」
このようなプロンプトを入力すれば、指定したキーワードに関連する記述をAIホストが優先的に議論し、該当部分を強調した音声要約となります。
結論や発見に焦点を当てる方法
論文の結論や**主要な発見(ファインディング)**を中心に音声概要を作成したい場合は、結論部分を重視する旨を指示します。例えば、「結論を最初に述べ、その詳細を説明してほしい」などと要望できます。実際にNotebookLMのカスタム機能では「結論から先に話して」と指示することも可能でnote.com、これによりAIホストがまず論文の結論を述べた上で要約を進めていくよう調整できます。こうした指示によって、聞き手は最も重要な結論や成果を冒頭で把握でき、その後の内容理解がスムーズになります。
日本語入力例:
- 「この論文の結論と主な発見を中心に音声概要を作成してください。」
- 「音声概要では論文の結論部分を強調して伝えてください。」
上記のプロンプトにより、AIホストは論文の核心となる結論や発見に議論の焦点を当て、不要な背景説明よりも主要な成果を重視した要約を提供してくれるでしょう。
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